猫でもわかるROOT(quick reference)  記述:武藤 啓太郎

目次
1.ROOTとは?
2..ROOTのインストール
  windows
  Linux
3..ROOTでグラフを作成する

1.ROOTとは?
  ROOTは高エネルギー関係に良く用いられる解析ソフトです
  非常に多機能で様々な処理を行うことができます
  又C++をベースとしており強力なマクロが作成可能です
 
 (注意)ROOTはCERN(欧州合同素粒子原子核研究機構)で開発されており、Linuxの管理者権限ROOTと名前が同じため
 検索をしても埋もれてしまいます 「CERN ROOT」等で検索すると良いと思います


2.ROOTのインストール
 ・windows偏
 (A)
 http://root.cern.ch/のダウンロードページ
 http://root.cern.ch/root/Availability.htmlにアクセスし
 WindowsXP/NT/w2000 with VC++ 7.1 (runs with VC++6 and VC++8.0)をダウンロードする
 インストーラーを起動しROOTをインストールをする 
 又同じページから

 (B)ROOTの起動
 インストールが終了したら環境変数をチェックする(今回はC:\以下にrootフォルダを作成したとする)
 >スタート>マイコンピュータ>右クリック>プロパティ>詳細設定タブ>環境変数
 ユーザーの環境変数において
               変数 ROOTSYS 値 C:\root\
               変数 PYTHONPATH 値 C:\root\bin
 システム環境変数において
               変数 path 値 〜;%ROOTSYS%\bin  (〜は他の設定 セミコロンを忘れずに)
               変数 ROOTSYS 値 c:\root
 が入っていれば準備OK

 コマンドプロンプトwindows powershellを起動して
 C:\Documents and Settings\啓太郎>root
 でカッコいいロゴが表示されROOTが起動する


ROOT起動画面


 (D)動作チェック
 C:\Documents and Settings\啓太郎>cd C:\root\tutorials
 C:\root\tutorials>root benchmarks.C
 でベンチマークが起動し様々なROOTマクロが実行される
 (余談)最後にROOTMARKが表示されそれがPCの性能の目安となる
 もし起動しなかったら もう一度(A)を見直そう

 (C)マクロに触れる
 ROOTフォルダ以下にチュートリアルフォルダがありその中に様々なマクロが存在する
 コマンドプロンプトから
 C:\Documents and Settings\啓太郎>cd C:\root\tutorials
 C:\root\tutorials>root
 でROOTを起動し demos.Cファイルを読み込む
 root[0].x demos.C

 一覧が表示され[browser]をクリックする
 様々なファイルが在るが、試しにmulticolor.Cをクリックしてみよう
 自動でROOTマクロが読み込まれる。描画を消すとマクロが出るので勉強しよう

・Linux篇
 (A)ダウンロード
 ダウンロードページhttp://root.cern.ch/root/Availability.html
 から使用しているLinuxのバージョンに合ったものをダウンロードする
 Vine Linux4.0の場合はIntel x86 Linux for Redhat FC3 and gcc 3.4.3
 をダウンロードすれば良い
 使用しているgccのバージョン合わせれば良いので
 >gcc -v でバージョンを調べると良い
 簡単な入れ方としては
 ルートユーザーになり一番上の階層(ルートフォルダ)にcern というフォルダを作成し
 解凍したフォルダ(名前 root)をそのcernフォルダに入れる

 (B)設定
 一般ユーザーでログインし
 $gedit .bashrc でバッシュファイルを開いて以下を書き込む
   #root setting
  export ROOTSYS=/cern/root
  export PATH=$PATH:$ROOTSYS/bin
  export LD_LIBRARY_PATH=$LD_LIBRARY_PATH:$ROOTSYS/lib

 で設定終了 端末を開きなおして
 $root と打つとROOTが起動するはず
 
 $cd /cern/root/tutorials
 $root benchmarks.C 


3.ROOTのグラフを対話形式で作成する